- 2016-11-23
- 社会

台湾の航空会社の解散のニュースが聯合報(電子版)の速報で伝えられました。
今回解散を発表したのは、台湾の航空準大手のトランスアジア航空(復興航空)で、2016年11月22日午前に台北市内で取締役会を経て会社の解散を決定しました。
トランスアジア航空は日本⇔台湾間に直行便を運行しています。
突然の解散発表で年末年始の台湾旅行や帰省に影響は出ないのでしょうか?
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トランスアジア航空(復興航空)とはどんな会社なのか?
トランスアジア航空(復興航空)は台湾で最初の民間航空会社として設立されました。
設立されたのは1951年で50年以上の歴史を持つ航空会社です。
航路は台湾の国内線以外にも、日本、中国、東南アジアへ定期便を運行しています。
日本では成田空港、関西空港、北海道の空港など全6つの空港に定期便の乗り入れを行っていました。
しかし、2度の墜落事故の影響で会社のイメージが悪化し、搭乗者数は墜落事故以降減少の一途を辿っていました。
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トランスアジア航空解散の原因
トランスアジア航空は日本各地の空港と台湾の空港を空の便で結んでいました。
しかし、11月22日に経営の悪化を理由に会社の解散を発表。
そして今後の運行を全て停止することを発表しました。
突然の運行発表
トランスアジア航空は21日の夜に理由を明確にしないまま日本や中国を結ぶ全ての航路を22日から欠航すると発表しました。
この突然の発表に関して、同社社長の林明昇会長他数名の幹部が台北で記者会見を開きました。
記者会見で語られたのは同日21日午前中に臨時役員会を実施しした事。
そして、その臨時役員会の中で経営の悪化による会社の解散を決定したとの内容でした。
ではなぜ解散に至るほど経営が悪化してしまったのでしょうか?
経営が悪化した原因
経営が悪化してしまった原因の一つに一昨年と去年に起こしてしまった墜落事故があります。
この2件の航空機墜落事故ではそれぞれ40人を超える死者が出る大事故となってしまいました。
そして、その後の搭乗者数が大幅に減少し、搭乗率も大きく下がる事になってしまいました。
となれば財務状況の悪化は避ける事が出来ません。
このような状況下で今後の経営改善が期待できないとの判断から解散の決定に至ったようです。
2016年11月22日時点で既に全ての運行が停止していますが、正式な解散の決定は2017年1月の株主総会をもって行われる見通しとなっています。
また、解散の理由には上記の墜落事故以外にもあると見られています。
トランスアジア航空は当初、日本人搭乗者より中国人搭乗者の方が多かったようです。
しかし、冷え込む台中関係の影響から中国人搭乗者が以前に比べて大幅。
また、他社格安航空会社(LCC)の参入も経営に大きな影響を与えたものと見られています。
トランスアジア航空の予約・購入済みのチケットはどうなる?
突然の運行停止発表したトランスアジア航空ですが予約済み、購入済みのチケットはどうなってしまうのでしょうか?
特にこれから年末年始の旅行や帰省でトランスアジア航空の利用を予定していた人には気になるところだと思います。
これに対して国土交通省よりトランスアジア航空に対して支払い済みの運賃の返金や他社航空会社への予約振り替えなどに万全を尽くすように支持を出しています。
そして、トランスアジア航空は未使用の航空券の運賃に関して、払い戻しや他の航空会社に振り替えを行うと同社ホームページ上で発表しました。
そのホームページでの発表によりますと、未使用の航空券に関しては2016年12月31日までに手続きを完了させれば全額を指定の銀行口座に振込みで払い戻すとの事です。
往復航空券を購入されている方で、往路分を既にしようし、復路分の航空券が2016年11月30日までの便の場合は他社航空会社への振り替えが行われます。
もし、復路分の航空券が2016年12月1日以降の場合は未使用分の運賃と税金分を払い戻すと発表しています。
この件に関しては電話での問い合わせも可能です。
電話受付時間 : 平日9時半~12時まで、午後13時~17時半まで
ではツアー旅行でトランスアジア航空を利用する予定になっている場合はどうなってしまうのでしょうか?
この件に関して大手旅行会社に確認したところ、他の航空会社への振り替えを行う予定で特に問題は無いとの回答でした。
ツアーで年末年始の台湾旅行を計画されていた方はとりあえず一安心ですね。
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