雷雨喘息(ぜんそく)とはどんな症状?日本で発生する危険性と対処法を紹介。

雷雨喘息(ぜんそく)とはどんな症状?

2016年11月21日、オーストラリアのメルボルン周辺地域を雷を伴う暴風が襲いました。

そして、その際に喘息の患者3名が発作を起こし死亡したことが確認されています。

原因は日本では殆ど聞いた事はありませんが雷雨喘息(らいうぜんそく/Thunderstorm Asthma)と呼ばれる喘息によるものでした。

ここでは雷雨喘息の症状や日本での発生の可能性を詳しく調査した結果をご報告します。


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喘息(ぜんそく/気管支喘息)は気道の炎症

雷雨喘息(ぜんそく)とはどんな症状?

雷雨喘息を説明する前に、まずは喘息についておさらいしておきましょう。

喘息とはどんな症状?

喘息を持っている人は、気道が常に炎症を起こしている状態になっています。

そして、気道に炎症を越してしまうと健康な人と比べて気道が狭くなり空気がスムースに通る事が出来なくなります。

炎症を起こしている気道は異物などに対してとても過敏です。

その為、異常のない常態の時の気道であれば何の問題も無い煙草の煙やホコリなどにも反応し、喘息の発作を起こしてしまうのです。

喘息の治療法は発作を抑えるために気道の炎症を抑える治療が中心となります。

喘息の患者数は年々増加傾向に

日本国内において喘息の患者数は年々増加しています。

1960年代頃の喘息患者数は人口の1%前後でした。

しかし、その患者数は年々増加の一途を辿っています。

最新のデータでは子供の喘息患者数は以前の6倍の6%、大人の患者数も3倍の3%まで増加しています。

患者数全体では400万人を超えると見られています。

増加の原因として考えられているのが食生活の変化や大気汚染など外的要因によるものです。

また、長時間労働による過度なストレスや、清潔すぎる環境なども喘息を患ってしまう要因になると考えられています。


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雷雨喘息とはどんな症状なのか?

雷雨喘息(ぜんそく)とはどんな症状?

ではオーストラリアで死者が出てしまった雷雨喘息とはどのような喘息なのでしょうか?

原因は花粉症+悪天候(雷雨)

雷雨喘息を起こすのにはいくつかの要因があると考えられています。

11月のオーストラリアはネズミムギによる花粉症のシーズンです。

そして、花粉症のシーズンに悪天候が加わって起こる喘息を雷雨喘息と呼びます

雷雨喘息は喘息の中でも重い喘息とされ、今シーズンのオーストラリアでは11月24日までに既に3名の方が亡くなっています

雷雨喘息の疑いのある患者はオーストラリア南部のビクトリア州に多く見られ、既に数百名の方が病院で診察を受けています。

これに伴い救急車の出動回数も増加し、5時間で2000回を超える出動要請があり警察や消防も対応に当たっています。

雷雨喘息とは?

前記の通り、雷雨喘息とは花粉症のシーズンに雷雨が重なることで発症する喘息です。

雷雨喘息の原因は胞子花粉等の微粒子であることが確認されています。

胞子や花粉は水分を含むと膨張する性質があります。

そして、水分を含んだ胞子や花粉は一定のサイズ以上になると破裂し、元のサイズの10分の1以下のサイズまで小さくなってしまいます

人の鼻は約10μm(マイクロメートル)以下の物質を通過させてしまいます。

そして肺の手前に位置している気管支は約1μm(以下の物質を通過させてしまいます。

ちなみにスギ花粉の大きさは約30μmなので鼻より奥へ侵入することはありません。

しかし、水分を含み、膨張して破裂するとそのサイズは約3μm以下になってしまいます

その為、水分を含み、膨張して破裂した胞子や花粉は鼻から気管支を通過し、肺に到達してしまうリスクがあるのです。

そして、気管支に問う到達した胞子や花粉が原因で喘息を起こしてしまいます。

喘息を発症すると気管支の粘膜が過剰に分泌され呼吸障害を引き起こす可能性があります。

また、胞子や花粉が肺まで到達してしまうと肺炎を引き起こす危険性があります。

肺炎は重症化する事もあり、命の危険にも関わるとても危険な症状です

雷雨喘息の症状

雷雨喘息を発症すると以下の様な症状が現れます。

  • 咳が慢性的に出る
  • 早朝や夜間に咳が多くなる
  • 発作性の呼吸困難
  • 胸部に感じる圧迫感
  • 喘鳴(ぜんめい)

上記の様な症状がある場合は一度病院で診察を受けることをおすすめします。

日本でも雷雨喘息を発症する可能性はあるのか?

雷雨喘息(ぜんそく)とはどんな症状?

ではこの雷雨喘息は日本で起こる可能性はあるのでしょうか?

近年、日本でも突然の雷雨やゲリラ豪雨などが頻発しています

ゲリラ豪雨や台風が多いのは夏から秋にかけて、月で言うと7月から10月くらいの間です。

オーストラリアで起こっている雷雨喘息の原因と言われているネズミムギ(ライグラス)で、日本では5月から7月頃に花を咲かせます。

栽培量はオーストラリアに比べてかなり少ないですが日本国内にも花粉が飛散する事が想定されます。

そのため、日本で生活していたとしても雷雨喘息を発症してしまう可能性は否定出来ません。

また、ネズミムギだけに限らず、他の植物も花粉を飛ばしますし、それらの花粉が雷雨喘息を引き起こさないとは言い切れません。

その為、ゲリラ豪雨など雷雨の多い時期には注意が必要かも知れません。

雷雨の後の外出を控えるのが一番の予防法になります。


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