- 2017-5-1
- ヘルス&ビューティー

ゴールデンウィークの予定は決まっていますか?
滅多にない長い休みなのにどこも行かないなんてもったいない!
遊園地や行楽地などの観光地もいいですが、自然と触れ合いながら美味しい物も取れる潮干狩りもゴールデンウィークの定番の1つはですよね。
あさりは酒蒸しやバター焼、味噌汁なんかもいいでし、あさりより大ぶりのはまぐりはやっぱり焼きハマグリが最高ですよね。
そんな潮干狩りで取れる美味しい季節の味覚なのですが、稀にあさりやはまぐりなどの2枚貝の貝類に貝毒と呼ばれる毒が含まれている事があるのをご存知でしたか?
そこでここでは”貝毒とは何か?”、そして貝毒で発症する症状とその対処法などを詳しく解説していきます。
Sponsored Links
毒を持つあさりやはまぐりが発生する原因
2017年4月から5月にかけてテレビやネットのニュースで大きく取り上げられた貝毒。
同年4月に愛知県が行なった貝毒の検査では一部の海域で取れた貝類から規制値を超える麻痺性の貝毒が検出され、同地域で採れるあさりに出荷停止措置が取られました。
名産地からの出荷がストップしてしまう貝毒とは果たしてどんなものなのでしょうか?
貝毒とは?
貝毒とはあさり(浅蜊)やはまぐり(蛤)などの二枚貝の仲間が体内に蓄積する毒の事です。
毒を蓄積する原因は海中にいる有毒なプランクトン。
“あさり”や”はまぐり”などの二枚貝の仲間が有毒なプランクトンを捕食する事で、それらの貝類が体内にプランクトンに含まれる毒を蓄積していきます。
そして、その毒の事を貝毒と呼び、貝毒を蓄積した”あさり”や”はまぐり”などの2枚貝を人間が食べる事で貝毒による食中毒の症状を引き起こしてしまうのです。
よく”貝にあたった“という言葉を耳にした事があると思いますが“貝にあたった”=貝毒による食中毒という事なのです。
Sponsored Links
貝毒による食中毒を発症した時の症状
貝毒による食中毒の症状は主に以下の2つです。
1つは下痢性の貝毒。
そしてもう1つが麻痺性の貝毒です。
では、それぞれを詳しく解説していきます。
下痢性貝毒
昔から言われている”貝にあたった“というのが下痢性の貝毒です。
名称の通り下痢の症状が現れますが、下痢以外にも以下のような症状が見られる場合があります。
- 下痢
- 吐き気
- 嘔吐
- 腹痛 など
早い場合ですと食後30分程度で発症するケースもあります。
麻痺性貝毒
麻痺性の貝毒を発症すると、その症状の名称の通り麻痺の症状が見られるようになります。
症状は食後30分以内に現れる事が多く、舌や唇など口周辺に痺れの症状が見られるようになります。
症状がひどい場合には口周辺だけでなく、全身に痺れの症状が広がり体が思うように動かなくなってしまいます。
最悪のケースでは呼吸困難になり、命を落とす危険もありますのでただの痺れと侮ることは出来ません。
早い場合は、発症から数時間で呼吸困難を引き起こして命を落とす事もありえます。
全身に症状があるようなら直ぐに病院へ行くようにしましょう。
貝毒の症状を発症した時の対処法は?
痺れや下痢などの症状がひどい場合は病院で診察を受けるようにしましょう。
貝毒の症状は体内に取り込んでしまった貝毒を体の外に排出すれば改善します。
その為、症状を改善させるには体内に取り込んでしまった貝毒を体外に排出する事が最も肝心です。
では、体内に取り込んでしまった貝毒を体外に排出するにはどうすればよいのでしょうか?
一番簡単な方法は水分を多目に摂取して強制的に体の代謝を高める事です。
ですので早く症状を改善させたいのであれば水分補給が最も有効な手段となります。
貝毒の症状があれば普段より多めに水分を取り、体の中の貝毒を排出すれば直ぐに症状は改善していきます。
加熱しても毒は消えません
貝毒の予防として貝を加熱調理すればよいと考えている人が居るようですが、貝毒は加熱してもその毒性が消える事はありません。。
下痢性の貝毒も麻痺性の貝毒もどちらも加熱処理しても貝の中の毒は残り続けます。
ですので火を通せば安全と言う訳ではありませんのでご注意下さい。
ちなみに市場に出回っている貝類(スーパーなどで販売されている貝類)の場合は基本的に前記の通り貝毒の検査が実施されていますので貝毒の心配はほとんどのありません。
しかし、心配なのは管理されていない海岸などで行う潮干狩りで採った貝類です。
管理されている潮干狩り場では検査を行っている場合がほとんどですが、管理されていない砂浜などで見つけた貝類を食べる際は貝毒の危険性を思い出して下さい。
また、アワビやサザエのような貝類はプランクトンを餌としない為、それらの貝が貝毒を持つ事は基本的にはありえませんのでご安心ください。
Sponsored Links