- 2017-5-18
- ヘルス&ビューティー

国会での白熱しているタバコに関する議論。
飲食店などでの全面禁煙など、国会内でも意見がまとまらずにいるようです。
言い換えれば喫煙者と非喫煙者の国会議員の争いなのかも知れませんね。
しかし、世界的なタバコは悪であると言う流れを受けて、2020年の東京オリンピックに向けて日本国内でも禁煙、分煙の動きは益々加速していく事でしょう。
すでに今後は飲食店だけではなく、ビーチや公園などの公共の場所でも完全禁煙の動きが加速して行くものと想定されています。
今後は自宅の換気扇の下で吸うか、もしくはホタル族なるかの選択ししかないのでしょうか?
しかし、そんな換気扇の下での喫煙やホタル族でさえ絶滅の恐れがあるのです。
その原因は受動喫煙症と呼ばれる症状にありました。
そこでここでは受動喫煙症の症状や、受動喫煙症が原因で発症する可能性のある病気などについてご紹介して行きます。
知らずにホタル族を続けていると、ご近所さんから健康被害で訴えられるかも?
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受動喫煙症とはどんな症状なのか?
受動喫煙症(じゅどうきつえんしょう)とは非喫煙者が喫煙者の吸っているタバコの煙を吸い込んでしまう事で、喫煙者と同様に人体にタバコによる健康被害を受けてしまう事を言います。
この症状の名称は日本禁煙学会などによって定められた病名で比較的新しい病気です。
確かに、一昔前は今では考えられないような場所で喫煙が出来た自体があります。
新幹線には喫煙車両が設置され、更に飛行機の中でもタバコが吸えた時代もありました。
当時の日本には分煙やタバコによる非喫煙者の健康被害などは全く関係なかったようですね。
しかし近年、タバコが人体に及ぼす悪影響や、喫煙者が吸う煙を非喫煙者が吸い込んでしまう事で起こる受動喫煙などが社会問題となり、国会での議論も活発化しています。
また、世界的に見ても禁煙・分煙の動きは加速しており、先進国であり2020年にオリンピックが開催される日本もこの世界的な禁煙・分煙の流れを追いかける必要があります。
そんな国内でのタバコによる受動喫煙症の健康被害を訴える人の増加や、世界的な禁煙・分煙の流れを受けて、今後益々喫煙者にとって肩身の狭い世界になって行くことは容易に想像されます。
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受動喫煙症が引き起こす可能性のある病気
受動喫煙症は症状の進行具合によって3段階に分かれます。
- 急性受動喫煙症
- 慢性受動喫煙症
- 重篤受動喫煙症
ではそれぞれのステージでの症状を詳しく解説して行きます。
急性受動喫煙症
タバコの煙には多くの化学物質が含まれています。
急性受動喫煙症を発症すると体に以下のような症状が現れます。
- 目の異常(痛み、かゆみなど)
- 喉の異常(痛み、咳など)
- 吐き気
- 動悸
- 息切れ
- 頭痛
- 気分が悪くなる 等
タバコの煙でこのような症状が現れる場合、急性の受動喫煙症を発症している可能性が高いと言えます。
慢性受動喫煙症
急性受動喫煙症の症状を繰り返していると症状は悪化し、急性受動喫煙症から慢性の受動喫煙症へと症状を進めてしまう事になります。
慢性受動喫煙症の症状には以下のようなものがあります。
- アトピー性皮膚炎
- 化学物質過敏症
- 気管支喘息
- 副鼻腔炎 等
怖いのが慢性受動喫煙症の症状として命の危険もある以下のような症状も含まれている事。
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 狭心症
更に、慢性受動喫煙症は子供の正常な発育にも影響を与える可能性があります。
特に小さなお子さんがいるような環境では注意が必要です。
重篤受動喫煙症
心筋梗塞や脳梗塞でも十分怖いのですが、重篤な受動喫煙症を発症すると更に恐ろしい病気を発症する可能性が高くなります。
- 癌(悪性腫瘍)
肺がん、白血病など - 虚血性心疾患
更に重篤受動喫煙症は乳幼児突然死症候群を引き起こす可能性もあります。
これほどの健康被害を与え、時に命を危険に晒す可能性のある受動喫煙症。
しかし、喫煙者のほとんどはそんな認識はないというのが現状です。
ベランダ喫煙(ホタル族)で訴えられた!
これほどの健康被害を第三者に与えてしまう受動喫煙症。
以前に比べてテレビやネットのニュースでその健康被害を見にする機会も増え、更に国会での議論も進む中で喫煙者の中でも受動喫煙症による健康被害への意識は高くなっているようです。
“じゃあ家の中じゃ吸えないし、仕方ないからホタル族にでもなるか“と考えたあなた。
ちょっと待って下さい。
実は最近ホタル族によるタバコの煙が近隣住民への受動喫煙症が問題になっています。
そして、ホタル族が近隣住民から訴えられると言うケースも報告されています。
ホタル族絶滅の危機
家の中で堂々と吸えないなら換気扇の下で吸うか、ホタル族になるかの選択肢が残ります。
しかし、どちらも近隣住民への配慮が必要かもしれません。
タバコの煙や臭いは喫煙者が思っている以上に拡散して行きますし、特に非喫煙者は敏感に反応します。
例え換気扇の下でタバコを吸ったとしても結局タバコの煙は外へ吐き出されるだけで、あなたのご近所の家に届きます。
そしてベランダで吸った煙は風に乗って上下左右へと拡散してしまいます。
近隣住民がその煙を吸ってしまえば受動喫煙症を発症し、健康被害を受けたと言って訴えられてしまう可能性もありますし、実際にそのようなケースも発生しています。
ベランダや換気扇の下で喫煙していて、吸い始めた直後に隣近所の人が窓をピシャッ、ドアをバタンと(どちらも強めに)閉めた音を聞いたことがあるのならそれはあなたタバコの匂いや煙が隣近所に届いているのかもしれません。
そのまま喫煙を続けているともしかしたら受動喫煙症による健康被害で訴えられるなんて事もあるかもしれませんのでご注意下さい。
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