- 2016-10-30
- 社会

2016年10月29日、官房長官が都内で行われたシンポジウムで講演を行いました。
シンポジウムは男女共同参画に関するもので、働き方に関する意識改革についての話をしました。
その中で、液体ミルクを始めとする家事や育児に参画を促す商品サービスの普及に前向きに取り組む事を検討すると述べました。
日本では粉ミルクが一般的で液体ミルクと言う言葉自体を聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?
それもそのはずです。
日本ではまだ液体粉ミルクの流通は認められていません。
しかし、このたび乳児用液体ミルクの解禁に向けて議論を急ぐ考えを発表したのです。
では液体ミルクの流通が解禁されると働き方や育児にどのような変化が起こるのでしょうか?
また、液体ミルクの安全性やデメリットは無いのでしょうか?
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液体ミルクのメリットは
粉ミルクよりも便利!?液体ミルクがついに日本でも解禁検討へ | マイナビニュース https://t.co/tIF0AfIB8v #マイナビニュース
— MAMA Color [ママカラー] (@mama_color) 2016年10月20日
液体ミルクは海外では一般的です。
しかし、日本では粉ミルクが主流で液体ミルクは流通させることすら認められていませんでした。
ところが官房長官からの発表で解禁に向けての議論を進める事が明らかになりました。
液体ミルクのメリットは育児負担の軽減
日本では主流の粉ミルクですよね。
粉ミルクはお湯で溶かしたり、赤ちゃんが飲みやすい温度に調節したりと何かと手間がかかるものです。
しかし、液体ミルクであれば粉ミルクに比べてそれらの必要な手間を軽減することが可能です。
育児の負担を軽減させれば男性も育児に参加しやすくなります。
男性が育児に参加しやすくなれば女性の育児の手間が減り、女性の社会復帰を促す事が期待されます。
外出先でのメリット
また液体ミルクは旅行など外出先で使用する際にもとても便利です。
外出時には小分けにした粉ミルク、哺乳瓶、お湯を入れた魔法瓶を持ち歩く必要があります。
さらに泊りがけの旅行ともなれば上記3点に加えて哺乳瓶をあらうブラシや洗剤も必要となります。
しかしボトルタイプの液体ミルクであればこれらのものを持ち運ぶ必要はなくなります。
更に店舗でも購入で出来るようになれば現地調達する事も可能になります。
震災時のメリット
更に、より液体ミルクの効果を発揮するのが震災などの自然災害時です。
液体ミルクであればお湯を用意する必要もありません。
また、ボトルタイプであれば哺乳瓶の洗浄の必要もありません。
東日本大震災以降、大規模な地震が続いています。
この事を考えればいち早く流通が解禁され、防災用品として用意しておきたい一品ですよね。
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液体ミルクのデメリットは価格面
政府が「液体ミルク」の解禁を検討 なぜこれまで「ミルクは粉だけ」だったのか?: https://t.co/kfuRrprEaV pic.twitter.com/zuauH7zes5
— 子育てまとめ (@kosodatemtm) 2016年10月19日
液体ミルクのメリットを説明しましたが、やはり気になるのはデメリットは無いのかと言うことだと思います。
その中でも一番気になるのは赤ちゃんへの安全性ですよね?
政府が流通を認めていなかった訳ですから何らかの問題があるのではと考えてしまいます。
しかし、欧米では液体ミルクは一般的で安全性にはなんら問題は無いようです。
となるとやはり次に気になるのは価格面です。
日本国内では店舗販売されていないので海外に行って購入するかインターネットで購入するかになります。
海外の店舗で購入すると200mLボトルで約200円程度で販売されています。
海外でも粉ミルクに比べて若干割高に設定されているようです。
ちなみに、インターネットで海外から購入しようとすると送料も加わりかなり割高になります。
例えば上記で紹介した液体ミルク200mlが1000円程度で売られています。
日本メーカーの液体ミルクへの対応は?
https://t.co/gDBFDFZ68J 普通に考えるだろう 子供の近くに熱湯ってのも危険だしな
— Yuka 廣田 日本娯楽党♥ (@hakatayuka) 2016年10月30日
現在のところ、日本では液体ミルクの流通販売は認められていません。
その為、もちろん日本のメーカーで液体ミルクを製造しているメーカーはありません。
上記のように様々なメリットがある液体ミルクですが、なぜ日本では販売されていないのでしょうか?
主な理由として上げられているのは食品衛生法の規定が不十分であることと言われています。
それにより現在のところ乳児用液体ミルクの製造、販売が出来ないことになっています。
しかし、それ以上に各乳児用ミルクメーカーが液体ミルクに前向きではない事も一因のようです。
粉ミルクは利益率が高い
粉ミルクメーカーが液体ミルクに積極的に取り組まないのは粉ミルクの利益率の高さが原因と言われています。
液体ミルクの製造コストは高く、粉ミルクより利益率が悪くなると試算されています。
その為、メーカーとしてはわざわざ利益率の低下する液体ミルクの製造を開始するメリットは無いと考えているようです。
さらにこれからの日本は少子高齢化が進行し、子供の数は益々減少していきます。
そんな中でわざわざ大金を使って設備を投資する事に前向きに取り組めないのも分る気がします。
しかし、液体ミルクが解禁となればメーカーも対策を取らざるをえないでしょう。
海外液体ミルクメーカーが日本に参入してくる可能性があるからです。
多くのメリットがある液体ミルクですが、やはり一番重要なのは赤ちゃんへの安全性です。
今後の日本の乳児用ミルクメーカーの対応に期待したいところです。
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