- 2017-7-5
- ライフスタイル

蛍やクラゲなど、自然界では人とは違い電気や道具を一切使用せずに自らの力だけで光を発する能力を持っている生き物がいます。
真っ暗な闇の中で光る淡い幻想的な光。
人が作り出した照明器具の明るさとは違い、その優しい柔らかな光に心が和む事は間違いありません。
そして、そんな光を発する能力を持っているのは蛍やクラゲのような生き物だけではありません。
菌類の中にも自らの力だけで光を発する能力を持っているものもいます。
それはキノコの仲間です。
そこでここでは関東から比較的近い八丈島で見る事が出来ると言う光るキノコを見るためのツアーや見られる時期などについて詳しく調査した結果をまとめました。
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光るキノコ天国、八丈島へ行こう!
現在、日本国内で光る種類のキノコは約10種類確認されています。
そして、その約10種類の内、8種類が東京都の離島、八丈島で確認されています。
光るキノコの種類
ご存知の通り、もちろん全ての種類のキノコが光る訳ではありません。
自力で発光するキノコには以下のような種類が存在しています。
- ヤコウダケ(夜光茸)
- シイノトモシビダケ(椎の灯火茸)
- アミヒカリタゲ
- エナシラッシダケ
- スズメダケ(雀茸)
- ギンガダケ(銀河茸)
- アリノトモシビダケ(蟻の灯火茸) など
八丈島でよく見られるヤコウダケ(夜光茸)
数ある八丈島で見られる光るキノコの中でも、最もよく見られる種類がヤコウダケ(夜光茸)です。
また、このヤコウダケは世界で最も明るく光るキノコと言われています。
その明るさは10本程度で豆電球程度の明るさとも言われていますが、豆電球のキツイ明るさとは異なり、その柔らかな黄色い光はなんとも美しく山の中で幻想的に輝きを放ちます。
日本以外では、ミクロネシアやポリネシアなどの熱帯雨林地域でも見る事が出来ます。
ちなみに、日本では八丈島以外では小笠原諸島の一部の島でも光るキノコが自生のしている事が確認されています。
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発光が見られる時期はいつ?
実は、光るキノコの存在が確認されたのは今からほんの30年程前の話です。
それ以前は光るキノコの存在は確認されていなかった為、まだ未知の部分が多いとされています。
光るキノコのベストシーズン
ヤコウダケをはじめ、多くの発光する種類のキノコが発光するベストシーズンは以下の通り初夏から真夏にかけてです。
ヤコウダケは傘から茎にかけて、キノコ全体が蛍光色の様な淡い黄色っぽい色で光ります。
ヤコウダケの傘の直径は1センチから3センチとかなり小さめです。
見慣れたキノコで例えるとちょっと大き目なシメジと言ったところでしょうか?
ヤコウダケは発光を開始してからわずか3日後には寿命を迎えてしまいます。
それだけ、発光には多くの生命力を必要としていると言う事なのかも知れません。
力強く、しかし儚く短命であるからこそその美しさを際立ててくれているのかも知れませんね。
八丈島で光るキノコを見られるツアー情報
前記の通り、春から夏に向けて見頃を迎える光るキノコ。
しかし、30年前までその存在が確認されていなかった事が物語っている通り、光るキノコはなかなか簡単に見つける事は出来ません。
しかも、土地勘のない山の素人が夜の山にキノコを求めて入山するのは自殺行為です。
そこで、おすすめなのが光るキノコを見る為のツアーに参加する事です。
八丈島の光るキノコツアー
光るキノコ天国の八丈島では光るキノコを見る為のナイトツアーが開催されています。
そのツアーの名称は光るキノコ観察会。
ツアーの運営は地元のボランティアガイドさんたちによって行われています。
実はこのツアー、嬉しい事に参加費用はなんと無料です。
集合場所は八丈島ビジターセンターです。
中々個人で見ることは難しい光るキノコを見る為に、ぜひツアーに参加してみてください。
ツアー開催日程
2017年の光るキノコ観察会の開催日程は以下の通りです。
2017年7月20日(木曜日)から8月31日(木曜日)まで
受付は観察会当日の午後7時20分から8時まで行われ、観察会は午後7時半から8時半まで行われます。
観察会への参加を希望する場合は、上記時間内に受付をすませるようにしておいてください。
人数が集まり次第、時間内に随時ツアーが始まります。
ツアー中は自然の中をある事になりますので、蚊などの虫に刺されやすい環境です。
ツアー前に虫除けスプレーなどで虫に刺されないようにしておく事をお勧めいたします。
また、同ツアーは屋外で行われる為、悪天候時は中止となる場合があります。
中止の場合は現地の防災無線でその旨の連絡がありますので聞き逃さないようにご注意下さい。
ちなみに、毎年8月11日は八丈島の花火大会のため、光るキノコツアーは開催させません。
その時ばかりは光るキノコではなく、人の力で夜空に光る花火を見上げてみるのも良いかも知れませんね。
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