- 2017-4-17
- ヘルス&ビューティー

あなたは風邪をひいている時にお風呂に入りますか?
風邪の時に入浴する派、入浴しない派それぞれに分かれるところですね。
ざっくりとした調査のでは若い人では風邪をひいている時もお風呂に入るという方が多い様です。
しかし、昔の人たちは風邪の時にはお風呂に入るべきではないと信じている人が多いのも事実です。
一体どちらの説が正しいのでしょうか?
そこでここでは医学的観点から見た風邪などの体調不良時の入浴について詳しく調査した結果をまとめました。
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風邪の時のお風呂で症状が悪化するの根拠
一定の年齢以上、特にお年寄りの方は風邪をひいている時はお風呂に入らないという方が多い様です。
ではその根拠はどこにあるのでしょうか?
入らない方が良い根拠
なぜ多くの年配の方が風邪の時はお風呂に入るべきではないと考えているのでしょうか?
その答えは一昔前の日本の生活環境が大きく影響していました。
以前の日本では家の立て付けが悪く、隙間風なども入り込んで暖房効率が非常に悪い環境でした。
それはお風呂場も例外ではありません。
当然浴室暖房なんてものは存在していない頃の話です。
更に今ではどの家にも家の中にお風呂が付いている環境が当たり前です。
しかし、当時のお風呂は家の外にあったり、もしくは家にお風呂が無く、銭湯に行くのが当たり前という時代でもありました。
そして、外にあるお風呂の脱衣場も当然寒いです。
その為、脱衣場での衣服の脱着の間や、家の外にあるお風呂や銭湯から戻ってくる間に体が冷えてしまいます。
更にどんなにお風呂で体を温めても、立て付けの悪い隙間風が吹き込む室内ではお風呂上がりに湯冷めしてしまいます。
風邪を引いているのにそんな過酷な環境下にいては風邪を悪化させるだけでは無く、風邪を引いてなくても風邪を引いてしまいそうですね。
これが昔から言われている風邪の時にはお風呂に入らない方が良いと言われる根拠なのです。
その頃の日本の生活環境と今の生活環境は激変していますよね。
ほとんどの家では脱衣所もお風呂場も家の中にあり、銭湯に行く必要もありません。
最近では浴室暖房も標準装備された浴室が増えています。
更にお風呂上がりには隙間風の吹き込むこともない暖かい室内で快適に過ごす事も出来る様になりました。
つまり、風邪を引いているときにお風呂に入って湯冷めする事で風邪の症状を悪化させてしまう事から多くの年配の方は風邪を引いている時にはお風呂に入るべきでは無いと考えるようになったのです。
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では風邪の時はお風呂に入るべきなのか?
前記の通り、風邪の時にお風呂に入らない方が良いと言うのは昔の日本の生活環境が影響していると言うことはご理解頂けたと思います。
実際に欧米では風邪の時にお風呂に入った方が良いと言われている様です。
実際にお風呂に入ると全身の血行が促進されて筋肉の緊張を和らげる効果が期待できます。
そして血行が促進されると全身の代謝が向上し、鼻詰まりも解消される様になります。
更に湿度の高いお風呂場は喉や鼻の奥の保湿も助けてくれますのでウイルスや細菌の活動を抑える効果も期待できるのです。
つまり、お風呂に風邪の時にお風呂に入るべきではないと言うのは一昔前の生活環境が影響しており、現代の日本の一般的な生活環境のご家庭であれば風邪を引いていてもお風呂に入るというのが正しいという事になります。
風邪の時のオススメのお風呂の入り方
風邪の時はお風呂に入った方が良いのは上記で説明した通りなのですが、だからと言っていつまでもお風呂に浸かっていると言うのは良くありません。
過度に長い入浴時間や過度に高温のお湯では体力を消耗し、風邪の症状を悪化させてしまう可能性があります。
要するに風邪を引いていなくても過度な長湯や熱いお湯は良くないので、風邪などで体調を崩しているときはなお更体調を悪化させる可能性が高くなると言うことです。
お湯の温度はぬる過ぎても熱過ぎてもいけません。
好みの温度には個人差があると思いますが理想としては汗を掻く少し前ぐらいの温度にしておくと良いでしょう。
後はお風呂上がりに湯冷めさせない事が重要です。
湯冷めしてしまっては昔の日本と同じ。
お風呂に入って風邪を悪化させてしまいます。
お風呂上がりには体の水分をしっかりと拭き取ってください。
更に、なるべく早くドライヤーをかけて髪の毛を乾かす様にしてください。
そして、体が温かい内に布団に入ってゆっくり睡眠をとり、しっかり体力を回復させる様にしましょう。
また、お風呂に入る前に脱衣所や浴室を温めてもおくのもオススメですよ。
但し、熱が38度以上あるような高熱の時や、目眩や頭痛がひどい時などは無理に入浴しない方が良いでしょう。
無理をしてお風呂に入ったとしても風邪の症状を改善させるどころか、益々具合が悪くなってしまう可能性もあります。
ご自身の体調や症状をしっかりと判断し、無理な入浴は避ける様にしましょう。
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