- 2017-2-8
- 社会, ヘルス&ビューティー

昨年から愛煙家や喫煙者に人気の電子式タバコ。
その普及率は高く、売り上げではすでに既存のタバコを超えています。
ここ最近、禁煙の場所も増え喫煙者は肩身の狭い思いをしているようです。
思い返してみると一昔前は禁煙の場所などほとんどありませんでした。
レストランなどの飲食店、駅のホーム、新幹線や特急の車内、カラオケボックス、飛行機の中ですら喫煙出来た時代があったのはもう過去の話。
今は禁煙や分煙が当たり前の時代になりましたね。
そもそも禁煙や分煙がすすめられた背景には非喫煙者への健康被害があります。
それは喫煙者が吐き出す煙を非喫煙者が吸い込んでしまう副流煙。
副流煙によって非喫煙者の肺ガンなどのリスクを高めてしまうのです。
そこに登場したのが煙の出ない電子式タバコです。
普通のタバコとは違い、煙が出ないため副流煙や健康への害は無いと謳われていますが果たしてその安全性に問題は無いのでしょうか?
そこでここではそんな電子式タバコの安全性や健康被害などに関して詳しく調査しました。
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電子タバコは大きく2種類に分類される
2016年に世界三大タバコメーカーがそれぞれ販売を開始した電子式タバコ。
業界第1位のフィリップモリスからはアイコス(iQOS)、業界第2位のBAT(British American Tabbacco)からはグロー(glo)、そして業界第3位のJT(日本たばこ産業)からはプルームテック(Ploom TECH)がそれぞれ発売されています。
電子式タバコは大きく2種類に分類されています。
一つは加熱式タバコと呼ばれるタイプ。
そしてもう一種類は電子タバコと呼ばれるタイプです。
アイコス(iQOS)とグロー(glo)は加熱式、プルームテック(Ploom TECH)が電子式です。
どちらのタイプも電気を使う事に変わりはありませんがその機能は少し異なります。
加熱式タバコ
加熱式タバコはその名前の通りタバコを加熱するも。
従来のタバコの様に火を必要としません。
火を使わないのでもちろん煙が出る事もありません。
煙の代わりに熱せられる事です発生する水蒸気を吸引する事で体内へニコチンを摂取します。
電子式タバコ
電子式タバコのプルームテック(Ploom TECH)も加熱式と同様に火を必要としないのにタバコです。
そのため、もちろん煙が出る事もありません。
本体の内部にある綿に染み込ませてあるグリセリンなどを水蒸気化させてその発生した水蒸気を吸引する事でニコチンを摂取します。
どちらのタイプも従来のタバコのような煙が出る事はなく、これが体への害が少ない、副流煙のリスクが無いと言われる所以となっています。
ここでは説明をわかりやすくするために、どちらのタイプもまとめて電子式タバコと表現しています。
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電子式タバコの健康被害は本当に無いのか?
ネット上にはその安全性を説明したページがいくつも存在しています。
また、ある議員は電子式タバコの安全性を議会で主張し、電子式タバコであれば禁煙場所を作る必要は無いとまで訴えていました。
でも果たしてその安全性は本物なのでしょうか?
まずは安全性についての見解を見てみましょう。
ロンドン大学が行った研究では電子式タバコからの吸引は通常の火を使うタバコに比べてはるかに安全性が高く、毒性も少ない事が確認されています。
検査は喫煙者の尿と唾液を採取して行われました。
検査の結果、従来の火を使うタバコに比べて電子式タバコを使用していた人の方が有毒物質と発がん性物質の量が低いという事が判明しています。
電子タバコの危険性は残っている!
安全性を主張する多くの情報がある一方で、やはり同じように危険性を主張する情報も多く存在しています。
危険性を主張する根拠。
それは“長期間使用を続けた際でも本当に安全と言えるのか?”という点です。
確かに、上記の検査結果が示すとおり、短期的にみるテストデータでは従来の火を使用するタバコに比べて安全である事は間違いと言えます。
しかし、上記試験はあくまで短期間の使用者から見える結果であり、長期に渡ってデータを蓄積したものではありません。
2016年から大々的に市場に登場した電子式のタバコを長期間使用している人などまだ当然いないでしょう。
その為、長期に渡って使用した際の健康被害に関しては今のところ未知数です。
タバコを“ストレス解消の為に吸っている”という方も多いようですが電子式のタバコとはいえやはりタバコはタバコ。
ロンドン大学の研究結果が示すとおり、健康への害は通常の火を使うタバコに比べて低いだけで無害と言うわけではありません。
やはりタバコは百害あって一利なし。
やはりタバコは止められるなら止めてしまうのがベストです。
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