- 2017-5-28
- ヘルス&ビューティー

どんなに気をつけていても事件や事故に遭遇する事を100%避ける事は出来ません。
そして、同様に怪我や病気を100%避ける事もまた難しい事です。
日本人の病気による死亡原因で一番多いのはがんですが、他にも気を付けたい病気がいくつもあります。
その中でも特に注意したいのが脳に関する病気です。
最近でもテレビのニュースである関西の落語家さんが塞栓性脳梗塞を発症したニュースが流れていました。
脳梗塞は処置が遅れると手遅れになる恐ろしい病気の一つです。
そこでここでは塞栓性脳梗塞を発症する原因や発症後の症状、治療方法などについて詳しく紹介していきます。
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落語家の桂ざこばさんが発症した塞栓性脳梗塞とは?
2017年5月28日(日曜日)、落語家の桂ざこばさん(69歳)が塞栓性脳梗塞を発症し、大阪市内にある病院に緊急入院した事が明らかになりました。
桂ざこばさんが所属する事務所からの発表によりますと、桂さんは前日の27日に体の不調を訴えてそのまま病院へ緊急搬送されました。
更に緊急入院後に精密検査を行った結果、塞栓性脳梗塞以外にも左中大脳動脈閉塞症を発症していることが判明。
幸い命に別状は無いようですが、入院期間は加療を含めて1ヶ月以上になると見込まれており、また後遺症が残る可能性もあるようです。
その為、現場復帰のめどは立っておらず、舞台は代役に交代。
またテレビや落語会なども当面休演となる事になっています。
桂ざこばさんの一日も早い回復を心よりお祈りいたします。
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塞栓性脳梗塞とはどんな病気?
少し前には歌手の西城秀樹さんも脳梗塞を発症したことで話題になっていました。
では桂ざこばさんや西城秀樹さんを襲った塞栓性脳梗塞とはどんな病気なのでしょうか?
塞栓性脳梗塞とは?
塞栓性脳梗塞の読み方は”そくせんせい・のうこうそく“となります。
塞栓性脳梗塞を発症する主な原因は心臓に出来てしまった凝血塊(血液の塊)にあります。
心臓で出来てしまった凝血塊は心臓の壁の内側に張り付いています。
しかし、ある時突然心臓の壁から剥がれ落ちて血管の中を移動していきます。
そして、その凝血塊が頭(脳)の欠陥まで到達し、欠陥を閉塞してしまう事で発症する脳梗塞の一種です。
人の体内で出来る凝血塊の中でも心臓で出来る凝血塊は特に大きいといわれています。
その為、頭(脳)の欠陥でも根幹部分の太い血管に引っかかって閉塞してしまうケースが多いのです。
その為、梗塞を起こす範囲も広域となり、脳梗塞の中でも特に命に関わる危険性が高いものの一つです。
凝血塊が出来る原因
心臓に出来てしまう凝血塊は特に心房細動と呼ばれている不整脈の状態で発生しやすい事が多いです。
心房細動とは心拍の動きが不規則に起こってしまっている状態です。
こうなってしまうと心臓の内部での血液循環が滞り、心臓がスムースに血液を体内に送り出す事が出来なくなってしまいます。
すると滞った血液は凝血塊を起こしやすくなり、出来てしまった凝血塊は心臓の壁の内側へと蓄積。
そして、何らかのタイミングで壁から離れて血流に乗って体内へと移動してしまうのです。
塞栓性脳梗塞の症状と対処法
では最後に塞栓性脳梗塞の症状と対処法を紹介していきます。
塞栓性脳梗塞の症状
塞栓性脳梗塞は凝血塊が欠陥のどこに詰まったかその場所によって症状が異なりますが、一般的によく見られる症状には以下の様なものがあります。
- 視力の低下
- 目のかすみ
- 言語障害
- 眩暈(めまい)
- 手の痺れ
- 足の痺れ
初期の症状としては上記の様なものがあげられます。
そして症状が進むと更に以下の様な症状が見られる事があります。
- 麻痺
- 失語症
- 精神障害
塞栓性脳梗塞を発症すると突然発作を起こし、半身不随や場合によっては昏睡状態の末に全身麻痺、そして最悪のケースでは命を落とす危険性すらあります。
ですので、症状が発症した際には早めの処置が重要になってくるのです。
塞栓性脳梗塞の応急処置法
前記の通り、最悪のケースでは命の危険もある塞栓性脳梗塞。
更に幸運にも命が助かったとしても後遺症が残ってしまう可能性もあります。
そこで重要になってくるのが発症後、早めの処置です。
脳梗塞は第三者が目に見える症状ではありません。
ですので、まずは前記の様な症状を見逃さずに脳梗塞の可能性を疑う事が最も大事です。
もし、脳梗塞が起こった、若しくは脳梗塞の可能性が疑われるようであれば直ちに救急車を呼んで病院で検査してもらうようにしましょう。
専門の病院で脳梗塞が判明すれば、直ぐに処置を受ける事が可能です。
脳梗塞は発症後5時間程度以内であれば凝血塊を溶かす血栓溶解治療を受ける事が可能です。
ですので、最も重要なのは発生の可能性を疑い、症状を見逃さない事。
そして、直ぐに救急車を呼んで病院へ搬送してもらうようにしましょう。
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