- 2017-7-1
- ヘルス&ビューティー

森林の中や川辺にあるキャンプ場。
都会の喧騒を離れて自然の中でリフレッシュ出来るあの空間の開放感はなんとも言えませんよね。
涼しい川辺で水遊びをしたり、夜は直火を焚いてバーベキューなどなどキャンプの楽しみは尽きません。
しかし、キャンプはちょっと苦手という方も多いようですが、その理由として良く上げられるのは虫が多いこと。
自然の中での生活を楽しむので虫がいるのは仕方のない事だと思いますが、やっぱり虫が苦手な人はキャンプがあまり得意ではないみたいですね。
しかし、虫なんか全然大丈夫だという人でも注意しなければならない虫がいます。
虫と言っても今回注目したいのは昆虫採集するような虫ではなく、人を刺す虫、それもマダニです。
近年、キャンプ場やアウトドア施設でのマダニに刺される被害が急増しているようなのですが、キャンプやアウトドアの準備にマダニ対策は入っていますか?
そこでここではマダニに刺されないための予防法や刺されてしまった時の対処法などについて詳しく説明していきます。
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キャンプ場やアウトドア施設付近でマダニ発生中
春から夏にかけてはキャンプやアウトドアなどの屋外での遊びのベストシーズンですね。
最近ではアウトドアブームもあってか初心者でも気軽に手ぶらで利用できる施設が増えています。
その為、街中で生活する時の普段着のような薄着でキャンプ場などに訪れて、そのまま野山に入っていってしまう人も多いようです。
しかし、野山の中には様々な生き物が存在しています。
その中には毒を持つものがいたり、人の血を吸うものがいたりと様々。
そんな中には街中で生活するような肌を露出した服装で入って行けばどうなるか容易に想像がつきますよね。
マダニが媒介する日本紅斑熱
最近キャンプ場やアウトドア施設でのマダニやツツガムシから感染するリケッチア症に感染する被害が増えています。
リケッチア症とはその名前の通りリケッチアと呼ばれる病原体に感染して発症する病気の総称の事です。
リケッチアとは生きた細胞の中に寄生するごく小さな細菌の一種です。
リケッチアは本来は野山に生息しているマダニやツツガムシが持っているもので、普段の都会の生活ではリケッチアに感染する可能性は極めて低いと言えます。
ちなみにツツガムシとはマダニの幼虫で体長は約0.3ミリ程度しかなく、肉眼で確認できるマダニに対して、ツツガムシは肉眼で発見するのは極めて困難です。
しかし、キャンプやアウトドアなどで野山に立ち入った際に運悪くリケッチアを持ったマダニやツツガムシに刺されてします事でリケッチア症を発症してしまうのです。
リケッチア症にはいくつかの種類があり、その中でもマダニによって感染するリケッチア症を日本紅斑熱と呼びます。
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リケッチア症の症状と対処法を紹介
ツツガムシやマダニによって感染するリケッチア症の症状には以下のようなものがあります。
- 発熱(高熱)
- 頭痛
- 発疹
- リンパの腫れ
- 倦怠感 など
マダニに刺された部分には差し口と呼ばれるかさぶたが出来ています。
ですので、キャンプやアウトドアに行った後に上記のような症状があり、さらに体のどこかに差し口と思われるようなかさぶたがあればマダニによるリケッチア症に感染した可能性が高いでしょう。
リケッチア症の対処法
キャンプやアウトドアの後に上記のような症状がある。
そして、差し口と思われるようなかさぶたが体にあればリケッチア症に感染した可能性が極めて高いと考えられます。
刺された場所によっては差し口を見つける事が困難な場合があります。
ですので、キャンプやアウトドアの後に上記のような症状があれば、念のため病院で診察を受けるようにしましょう。
幸いにも現在ではリケッチア症に有効な抗生物質があるのです早めの治療を行えば症状が重篤化する事はほとんどありません。
しかし、症状が出ているにも関わらず放置しておくと重篤化し、最悪の場合では命を落とす危険もありますので、キャンプやアウトドアの後にこれらの症状があれば念の為、病院で診察を受けておいた方が良いでしょう。
キャンプ場やアウトドアのマダニに対策
キャンプ場やアウトドアに行ったからと行って必ずツツガムシやマダニに刺されるわけではありませんし、刺されたとしても刺したツツガムシやマダニがリケッチアを持っていなければリケッチアに感染する事はありません。
しかし、一度感染してしまえば命の危険もある危険な感染症ですので、できる限りは予防策を取っておくべきです。
マダニへの予防策
では最後にマダニやツツガムシに刺されないための予防策を紹介しておきます。
まず、1番簡単、且つ肝心な予防策は服装です。
基本は長袖・長ズボンを着用し、出来るだけ肌の露出を避けるようにして下さい。
そして、衣服の色はなるべく明るい色のものを選ぶようにして下さい。
これはマダニを含む虫の仲間が寄りつきにくい(マダニが見つけにくい色)効果があるためです。
また、マダニやツツガムシには虫除けスプレーが有効です。
前記の通り、ツツガムシやマダニは野山の中には生息していますので、基本的にはその様な野山に立ち入らない方が良いでしょう。
もし、立ち入った場合はお風呂で全身を丁寧に洗い流し、体に差し口がないか確認する様にして下さい。
もし、差し口があったとしても必ずしもリケッチア症に感染している訳ではありません。
しかし、もし前記の様な症状がある様でしたらリケッチア症に感染している可能性がありますので病院で診察を受ける様にして下さい。
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