- 2017-3-25
- 社会

ビュッフェと聞くとどんなイメージがありますか?
一般的なイメージでは大皿に乗った料理を好きなだけ取って食べる。
そんなイメージをお持ちではないでしょうか?
でもちょっと待ってください。
似たような食事の形式が他にもありますよね。
食べ放題スタイルと謳う店もありますし、バイキングスタイルと謳う店もあります。
ビュッフェ、食べ放題、バイキング。
それぞれ違う単語ですがそれぞれにどのような違いがあるのでしょうか?
そこでここではそれぞれの食事形式と違いを詳しく解説していきます。
オトナ男子の雑学として是非覚えておいて下さいね。
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ビュッフェとはどんな形式の食事スタイル?
ではまず最初にビュッフェとはどんな意味でどんな形式の食事スタイルなのかを見て行きましょう。
ビュッフェって何語?
外国の言葉であることは字体を見れば一目瞭然ですね。
実はビュッフェという言葉の語源は英語ではありません。
ビュッフェはフランス語で、Buffetと書きます。
イギリス英語、アメリカ英語でもBuffetと書きますが発音が異なります。
日本語の発音にするとビュッフェ、若しくはブッフェなどとなります。
ここでは統一してビュッフェと呼ぶ事にします。
- フランス語の発音:
[byfɛ]
ビュッフェ ビュフェ - アメリカ英語の発音:
[bəˈfeɪ]
バフェイ
ブッフェ
バッフェ
バフェ - イギリス英語の発音:
[ˈbʊfeɪ]
ブッフェイ
[ˈbʌfeɪ]
バッフェイ
ビュッフェの定義
フランス語でビュッフェとは“飾り棚”の事を言います。
もともとはこの飾り棚に料理を並べて各自が好きに料理を取り分けて食べる立食スタイルの事をさす単語でした。
最近では飾り棚に料理を並べる事は殆どなく、代わりにテーブルに食事を並べるスタイルに変化してきました。
更に、レストランなどで振舞われるビュッフェスタイルの場合は立食ではなく、各自で取り分けた料理を自分のテーブルに運んで着席して食べるスタイルを一般的にビュッフェと呼ぶようになりました。
制限時間がある場合が多いですが、中には制限時間が無い場合もあります。
コース料理を前提としたフォーマルな食事スタイルですので、料理の種類は前菜からデザートまで全ての種類が用意されているのが一般的ですが、スイーツビュッフェ、フルーツビュッフェ、サラダバーなど料理の種類が限定されている場合もあります。
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バイキングとはどんな形式の食事スタイル
では次にバイキング形式の食事スタイルについて説明していきます。
バイキングって何?
バイキングを辞書で調べてみると以下の様な意味がありました。
バイキングとはバイキング時代と呼ばれる西暦800年~1050年頃の北欧の海域を支配した海賊
日本人がイメージする食事スタイルのバイキングとは全く別物ですね。
実はバイキングとは食べ放題・ビュッフェの和製英語です。
現在ではフランス語のビュッフェが世界的に一般的に使われるようになりました。
しかし、日本やシンガポールなどではまだビュッフェスタイルの食事形式をバイキングと呼ぶ人が多くいます。
欧州や北欧などの一部の国ではバイキング・ビュッフェスタイルの食事を”スモーガスボード”と言います。
1957年に帝国ホテルで当時支配人を務めていた犬丸徹三が滞在先のデンマークでスモーガスボードを見つけ、帝国ホテルにも導入する事にしました。
しかし、その呼びにくい呼び名では馴染みにくいという事で新たに名称を決める為に社内応募をかけました。
当時の日本人には映画の影響もあり、“北欧=バイキング”というイメージが強くありました。
また、映画の中に登場する豪快な食事のシーンもあり、好きなものをお腹いっぱい食べる事が出来るビュッフェスタイルの食事形式のレストランを“バイキングレストラン”という店名で開店しました。
このビュッフェスタイルを採用した”バイキングレストラン”は大変好評で、全国のホテルのレストランを中心に日本中に広まっていきました。
その後、ビュッフェスタイルの食事形式を日本ではバイキングと呼ぶことが一般的になっていきました。
ビュッフェ、バイキング、食べ放題の違いのまとめ
最後に食べ放題ですが、もうお分かりの通り好きなものを好きなだけ食べられるという点ではビュッフェ、バイキングと全く同じです。
飾り棚を使用しなくなった。
立食スタイルではなくなった。
食事に限らず様々なものが時代の流れにあわせてスタイルを変えていくのが一般的。
そういう意味ではビュッフェももともとのスタイルとは大分変化していますが食べ放題と言う点は変わりありません。
つまり結局のところビュッフェ、バイキング、食べ放題は基本的に同じ意味となります。
ちなみに英語で食べ放題は“All you can eat”とも言う場合があります。
それぞれ言葉が違っても好きなものを好きなだけ食べられる事に変わりはありません。
でもぐれぐれも食べすぎにはご注意を!
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